メインコンテンツへスキップ

【税金入門 vol.19】確定申告のやり方 — e-Taxと必要書類

# 税金入門# 確定申告

確定申告は「やり方」さえ分かれば怖くない

【税金入門 vol.18】確定申告が必要な人 — 会社員でも必要なケースで、確定申告が必要なケースを整理しました。

「自分は確定申告が必要だ」と分かったあと、次に来るのが「で、どうやるの?」という疑問ですよね。結論から言うと、今はe-Tax(電子申告)で自宅から完結できます。税務署に並ぶ必要はありません。

この記事では、初めて確定申告する人向けにステップごとに解説していきます。

確定申告の全体像

確定申告の流れは大きく4ステップです。

  1. 必要書類を集める
  2. 確定申告書を作成する(e-Tax or 紙)
  3. 提出する
  4. 還付金を受け取る(還付がある場合)
1
書類を集める
1〜2月
2
申告書を作成
2月〜
3
提出する
〜3/15
4
還付金を受取
2〜3週間後

ステップ1: 必要書類を集める

正直、ここが一番面倒です。申告する内容によって必要な書類が変わるので、自分に該当するものだけ用意すればOKです。

給与所得がある場合(会社員・副業会社員)

書類入手先
マイナンバーカード(またはマイナンバー通知カード + 本人確認書類)手元
源泉徴収票勤務先(12月〜1月に届く)
銀行口座情報還付金の振込先

副業所得がある場合

書類入手先
副業の収入が分かる書類(支払調書、売上台帳等)取引先・自分で管理
経費の領収書・レシート自分で保管

医療費控除を受ける場合

書類入手先
医療費の領収書(提出不要だが5年間保存義務)手元
医療費のお知らせ(健康保険組合から届く通知)健康保険組合

住宅ローン控除(1年目)の場合

書類入手先
残高証明書金融機関(年末に届く)
登記事項証明書法務局
売買契約書・工事請負契約書の写し手元の控え
住宅借入金等特別控除額の計算明細書国税庁サイト

ふるさと納税の場合

書類入手先
寄附金受領証明書各自治体から届く

書類集め、地味に時間がかかります。源泉徴収票は会社から届くのが1月末ごろ。届いたらすぐ確定申告に取りかかれるように、他の書類は先に集めておくのがおすすめです。

ステップ2: 確定申告書を作成する

作成方法は主に3つ。どれを選ぶかで手間がだいぶ変わります。

おすすめ
e-Tax
必要なもの
マイナカード + スマホ
計算
自動
提出
24時間OK
向いている人
会社員・副業
会計ソフト経由
必要なもの
会計ソフト + マイナカード
計算
自動
提出
24時間OK
向いている人
フリーランス
紙で提出
必要なもの
申告書用紙 + 筆記用具
計算
手動
提出
窓口 or 郵送
向いている人
対面相談したい人

方法1: e-Tax(国税庁の確定申告書等作成コーナー)— おすすめ

国税庁のウェブサイトにある「確定申告書等作成コーナー」で、画面の案内に沿って入力するだけ。計算は自動でやってくれるので、電卓を叩く必要はありません。

必要なもの:

  • マイナンバーカード + スマートフォン(またはICカードリーダー)
  • マイナポータルのアプリ

マイナンバーカードがあれば、スマホをかざすだけで本人認証ができます。以前はICカードリーダーが必須でしたが、今はスマホだけでOKです。

国税庁 確定申告書等作成コーナー

方法2: 会計ソフト経由でe-Tax

freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトで帳簿をつけているなら、そのまま確定申告書を作成してe-Taxで提出できます。

フリーランスで青色申告する場合はこの方法が一番楽です。日々の仕訳データがそのまま申告書に反映されるので、数字を入力し直す手間がありません。

方法3: 紙で提出

税務署の窓口か郵送で紙の申告書を出す方法です。窓口なら職員に相談しながら書けるメリットがあります。

ただし、確定申告の時期(2月16日〜3月15日)は税務署がかなり混みます。2〜3時間待ちも珍しくありません。時間に余裕がない限り、e-Taxのほうが圧倒的に楽です。

e-Taxの始め方(初回セットアップ)

e-Taxを初めて使う場合、最初だけセットアップが必要です。とはいえ、やることは4つだけ。

1
マイナンバーカードを用意要注意
1〜2か月かかる
2
マイナポータルアプリを入れる
5分
3
利用者識別番号を取得自動
自動発行
4
作成コーナーにアクセス
すぐ

1. マイナンバーカードを用意する

まだ持っていなければ、市区町村の窓口で申請します。申請から受け取りまで1〜2か月かかるので、確定申告シーズンに間に合うよう早めに動いておきましょう。ここが一番の時間ボトルネックです。

2. マイナポータルアプリをインストール

スマホにマイナポータルアプリを入れます。App StoreかGoogle Playから無料でダウンロードできます。

3. 利用者識別番号を取得する

マイナンバーカード方式で初めてe-Taxを利用する場合、確定申告書等作成コーナーの画面上で自動的に利用者識別番号が発行されます。事前にe-Taxのサイトで別途登録する必要はありません。ここは勝手にやってくれるので、気にしなくて大丈夫です。

4. 確定申告書等作成コーナーにアクセス

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして、マイナンバーカードでログイン。あとは画面の指示に従って入力するだけです。

源泉徴収票の内容、副業の所得、医療費の合計額など、聞かれた項目を順番に入力していけば税額が自動計算されます。ちなみに、フリーランスとして独立した場合に税負担がどう変わるか気になる方は、ZeiSimのシミュレーターで事前に確認しておくと安心です。

ステップ3: 提出する

e-Taxの場合

確定申告書等作成コーナーで申告書を作ったら、「送信」ボタンを押して終わり。24時間いつでも出せます。

提出後に「受付完了」の画面が表示されるので、スクリーンショットを撮っておくかPDFで保存しておきましょう。これが提出した証拠になります。

紙の場合

  • 税務署の窓口: 直接持参して提出
  • 郵送: 所轄税務署に郵送(消印日が提出日になる)

郵送で控えの返送を希望するなら、返信用封筒(切手貼付済み)を同封してください。

提出期限

区分期限
通常の確定申告翌年3月15日
還付申告翌年1月1日〜5年間

3月15日が土日の場合は翌営業日にずれます。期限を過ぎると無申告加算税(原則5〜30%)と延滞税がかかる場合があるので、ギリギリまで引っ張らないほうが安全です。

ステップ4: 還付金を受け取る

確定申告で税金が戻ってくる場合(還付申告)、還付金は申告書に記載した銀行口座に振り込まれます。

いつ届くか

紙で提出遅い
1〜2か月
e-Tax早い
2〜3週間
e-Taxなら最短
2週間
で還付

還付金の状況はe-Taxの「メッセージボックス」や国税庁の「還付金処理状況確認」ページで確認できます。待っている間、意外とそわそわするんですよね。

還付金の受取口座

申告者本人名義の口座のみ対応。家族名義の口座は指定できません。ゆうちょ銀行も指定可能です。

書類作成に不安があるなら、会計ソフトを使うのが手っ取り早いです。入力漏れや計算ミスも防げます。

よくある間違い

確定申告まわりで、意外と勘違いされがちなポイントを3つ挙げておきます。

「源泉徴収票は提出しないといけない」

e-Taxで提出する場合、源泉徴収票の添付は不要です。ただし記載内容は正確に入力する必要があるので、手元に用意しておいてください。紙で提出する場合も、2019年4月以降は添付不要になっています。

「確定申告は税務署に行かないとできない」

e-Taxならスマホとマイナンバーカードだけで完結します。24時間いつでも出せるので、深夜でも早朝でも問題ありません。

「還付申告も3月15日までに出さないとダメ」

これ、勘違いしている人が多いです。還付申告は翌年1月1日から5年間有効です。3月15日の期限はあくまで「通常の確定申告」の話であり、還付申告には当てはまりません。

この記事のまとめ

  • 確定申告はe-Taxで自宅から完結できる。税務署に行く必要なし
  • 必要なのはマイナンバーカードスマホ。ICカードリーダーは不要
  • 必要書類は申告内容によって異なる。源泉徴収票は全員共通で必要
  • 提出期限は翌年3月15日。還付申告は5年間有効
  • 還付金はe-Taxなら2〜3週間で振り込まれる
  • フリーランスは会計ソフト経由でe-Tax提出が一番楽

次の記事では、フリーランス向けに青色申告と白色申告の違いを解説します。65万円控除の条件、複式簿記、開業届の手続きまで。


※ 本記事は2025年分の税制に基づく概要説明です。確定申告の手続きや必要書類は個人の状況により異なります。正確な判断は税理士にご相談ください。

あなたの場合はいくら節税できる?

売上・経費・家族構成を入力するだけで、最適な役員報酬と節税額がわかります。登録不要・完全無料。

無料でシミュレーションする
この記事をシェア