【税金入門 vol.2】日本の税金は何種類ある?国税・地方税・直接税・間接税をざっくり整理
日本の税金、全部で約50種類
【税金入門 vol.1】給料から何が引かれてる?額面と手取りの差額をぜんぶ分解するで、給料から引かれるものの全体像を見ました。所得税、住民税、社会保険料。でも日本の税金ってそれだけじゃないですよね。
日本には約50種類の税金があります。酒税、たばこ税、入湯税なんてものまである。ただ、普通に暮らしている会社員やフリーランスが意識すべき税金は、そのうち5〜6種類に絞られます。
この記事では、税金の分類方法を2つの軸で整理して、「自分に関係あるのはどれか」をはっきりさせます。
分類1: 国税と地方税
税金は誰に納めるかで2つに分かれます。
国税(国に納める)
- 所得税 — 個人の所得にかかる。累進課税で5〜45%。会社員は毎月天引き、フリーランスは確定申告で納付
- 消費税 — 買い物のたびに10%(食品は8%)。消費者が負担して、事業者がまとめて税務署に届ける仕組み
- 法人税 — 会社の利益にかかる。中小法人は800万円以下の部分が15%(※2027年3月末までの時限措置。本則は19%)
- 相続税・贈与税 — 財産を受け取ったときにかかる。基礎控除あり
他にも酒税、たばこ税、関税、登録免許税、印紙税など。日常的に意識するのは所得税と消費税くらいです。
地方税(都道府県・市区町村に納める)
- 住民税 — 所得に対して一律10%+均等割(年5,000円)。前年の所得ベースで計算される
- 個人事業税 — フリーランスの事業所得にかかる。290万円の控除あり、税率は業種で3〜5%
- 固定資産税 — 土地や建物を持っている人にかかる。持ち家がなければ無関係
- 自動車税 — 車を持っている人に毎年かかる
会社員なら住民税だけ気にしておけばOK。フリーランスは住民税と個人事業税の2つ。個人事業税、意外と見落としがちなので注意してください。
分類2: 直接税と間接税
もう1つの分類軸は、誰が払うか。
| 分類 | 意味 | 具体例 |
|---|---|---|
| 直接税 | 税金を負担する人が自分で納める | 所得税、住民税、法人税、相続税 |
| 間接税 | 負担する人と納める人が別 | 消費税、酒税、たばこ税、関税 |
消費税がわかりやすい例です。消費税を負担しているのは買い物をする消費者。でも税務署に納付しているのはお店(事業者)。負担者と納付者がずれているから「間接税」と呼ばれます。
所得税や住民税は、自分の稼ぎに対して自分で納める(会社員は天引きだけど、負担者は自分)。だから「直接税」。
この区別、地味に大事です。消費税のインボイス制度が「なぜ事業者にとって面倒なのか」は、間接税の構造を知っていると腑に落ちます。
会社員が関わる税金
会社員の場合、日常的に関わるのはこの3つ。
- 所得税 — 毎月天引き。年末調整で確定
- 住民税 — 毎月天引き。前年所得ベース
- 消費税 — 買い物のたびに負担(ただし自分で納付はしない)
固定資産税や自動車税は持っている人だけ。相続税は親世代の相続が発生したとき。普段の給与生活では、所得税と住民税が全てと言っていいくらいです。
フリーランスが関わる税金
フリーランスは会社員より種類が増えます。
- 所得税 — 確定申告で自分で計算して納める
- 住民税 — 年4回、届く納付書で支払い
- 個人事業税 — 事業所得290万超で発生。業種によって税率が違う
- 消費税 — 課税売上1,000万超(または登録事業者)なら申告・納付が必要
- (法人税) — マイクロ法人を持っている場合
会社員との最大の違いは「自分で計算して自分で納める」こと。天引きされないぶん、知識がないと損をしやすい構造になっています。フリーランスで税負担がどのくらいになるか把握しておきたい方は、シミュレーターで年収と経費を入力するだけで概算できます。確定申告の詳細は別の記事で扱います。
この記事のまとめ
日本の税金は約50種類あるけど、意識すべきものは限られます。
- 国税と地方税: 納め先が違う。所得税は国、住民税は地方
- 直接税と間接税: 負担者が自分で納めるか、別の人が納めるか
- 会社員: 所得税+住民税の2つがメイン
- フリーランス: 所得税+住民税+個人事業税+消費税の最大4つ
次の記事では、会社員とフリーランスで税金の払い方がどう違うかを具体的に比較します。
※ 本記事は2025年度の税制に基づく概要説明です。個別の税額は個人の状況により異なります。正確な判断は税理士にご相談ください。
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