メインコンテンツへスキップ

マイクロ法人とは?仕組みとメリットをわかりやすく解説

# マイクロ法人# 基礎知識

マイクロ法人とは

マイクロ法人は、従業員を雇わず代表者1人だけで運営する法人です。法律上の正式な用語ではなく、「1人会社」「プライベートカンパニー」とも呼ばれています。

合同会社か株式会社として設立でき、法的にはどちらも同じ法人格を持ちます。ここ数年、フリーランスや個人事業主が節税目的で設立するケースが目に見えて増えていますよね。年収1,000万円以上なら、年間15万円以上の手取り増が見込めます。 すでに法人化を決めている方は、マネーフォワード クラウド会社設立で最短1週間・無料で設立できます。累計5万社以上が利用しています。

個人事業主との違い

個人事業主とマイクロ法人では、税制上の扱いがまるで違います。あなたは今、どちらの形態で事業をしていますか?

項目個人事業主マイクロ法人
税金の種類所得税(累進課税)法人税(一定税率)+ 所得税
社会保険国民健康保険 + 国民年金健康保険 + 厚生年金
経費の範囲やや限定的広い(役員報酬も経費)
設立コスト0円約6〜10万円(合同会社の場合)
信用度個人法人格あり

一番の違いは社会保険料の仕組みです。個人事業主の国保は所得に応じて高くなり(2025年度の上限は年109万円)、稼げば稼ぐほど重くなります。一方、法人の健康保険・厚生年金は役員報酬の額で決まる仕組み。役員報酬を低く設定すれば、社会保険料をガクッと下げられます。社会保険の全体像をもっと詳しく知りたい方は「社会保険のしくみを図解で理解する」も参考にしてみてください。

自分の年収でいくら差が出るかは、ZeiSimの無料シミュレーションで確認できます。

「二刀流」の仕組み

マイクロ法人の真価は、個人事業と法人を併用する「二刀流」スキームにあります。

「法人を作ったら個人事業はやめるもの」と思いがちですが、実は両方持つのがポイントなんです。事業をこう分けます。

BEFORE — 個人事業のみ
社会保険
国保 + 国民年金
所得に連動
年58〜123万円
AFTER — 二刀流モデル
個人事業はそのまま + マイクロ法人で社保だけ切替
協会けんぽ + 厚生年金
役員報酬 月4.5〜6.2万 → 最低等級
固定額
年約26万円
社保だけで年間
30〜100万円の削減
※ 年収600〜1,500万の場合。均等割7万/年の固定コストあり
  1. マイクロ法人:個人事業とは別業種の事業(コンサルティング、物販など)を法人で行い、役員報酬を月額4.5〜6.2万円程度に抑える
  2. 個人事業:メインの事業所得を個人事業主として申告する

注意: 個人事業と法人で同一業種を行うと、税務署から租税回避と認定されるリスクがあります。必ず別業種で分けてください。

こう分けると、法人側では最低限の社会保険料で厚生年金に入れます。個人事業側では国保に入る必要がなくなるのもポイント。結果として、社会保険料の総額がかなり下がります。どのくらい下がるかはZeiSimの無料シミュレーションで確認してみてください。国保の上限は年間109万円にもなるので、早めにシミュレーションしておくことをおすすめします。

マイクロ法人のメリット

メリット
-100万円
社保を年間30〜100万削減
15%
法人税率(所得税は最大45%)
厚生年金・経費枠の拡大
デメリット
年13万円
最低限の固定コスト
+20万円
税理士費用(依頼する場合)
年1回
役員報酬の変更機会
年間所得500万円超なら
差し引きでもプラスになる
※ コスト約20〜33万 vs 削減30〜100万円

1. 社会保険料が大幅に下がる

これが最大のメリットです。役員報酬を低く設定すれば、健康保険料・厚生年金保険料を最低等級に抑えられます。年間で数十万円の差が出るケースはざらにあるので、国保の金額を見て「高すぎない?」と感じたことがある方は、一度シミュレーションしてみる価値がありますよ。

2. 厚生年金に入れる

個人事業主は国民年金にしか入れませんが、法人なら厚生年金に加入できます。ただし正直に言うと、二刀流モデルでは役員報酬を低くするので、厚生年金の報酬比例部分も低くなります。国民年金のみよりは増えますが、劇的に増えるわけではない。ここはトレードオフですね。将来の年金額と今の手取り、どちらを優先しますか?

3. 経費の幅が広がる

法人なら、個人事業より幅広い経費計上が認められます。出張日当(旅費規程)、社宅家賃、生命保険の一部など、個人事業主にはない節税の手札が使えるんです。この経費の幅を知って驚くフリーランスは多いですね。

4. 法人税率が使える

所得税は最大45%まで累進しますが、中小法人の法人税率は800万円以下の所得に対して15%(この軽減税率は2027年3月末開始事業年度までの時限措置で、本則は19%)。所得が一定額を超えると法人を通したほうが税率面で有利になります。個人の所得税率が何%か、把握できていますか?

マイクロ法人のデメリット

1. 設立・維持コストがかかる

合同会社でも設立に約6万円、毎年の法人住民税(均等割)が約7万円かかります。売上ゼロでもこの出費は避けられません。節税メリットとの天秤になるので、事前のシミュレーションが大事です。

2. 事務作業が増える

法人決算、法人税の確定申告、社会保険の手続き、年末調整。個人事業にはなかった事務処理が上乗せされます。正直、これが一番のハードルかもしれません。税理士に丸投げするなら年間10〜20万円の顧問料も覚悟しておきたいところ。自分でどこまでやるか、最初に決めておくと楽ですよ。

3. 役員報酬を途中で変えられない

役員報酬には「定期同額給与」のルールがあり、事業年度の途中で変更できません。年に1回、事業年度開始から3ヶ月以内に決める必要があります。売上が読みにくいフリーランスには、この縛りが地味にきついですよね。

設立の流れ

マイクロ法人(合同会社)の設立は、だいたい以下の流れで進みます。意外とシンプルだと感じませんか?

  1. 事業計画の策定 — 法人で行う事業内容と役員報酬額を決める
  2. 定款の作成 — 電子定款にすれば印紙代4万円を節約できる
  3. 資本金の払い込み — 1円から可能だが、1万円〜100万円が一般的
  4. 法務局で登記 — 登録免許税6万円を納付して設立登記
  5. 各種届出 — 税務署、年金事務所、都道府県税事務所への届出
  6. 社会保険の加入手続き — 設立後5日以内に届出が必要
  7. 法人銀行口座の開設 — 登記完了後に開設可能

定款作成から登記申請までの書類は、オンラインの設立サービスを使えば無料で作れます。スムーズにいけば設立から届出完了まで2〜3週間。各ステップの詳しい手順は「マイクロ法人の設立手順を完全解説」で解説しています。

設立に動く前に、自分の年収・経費率でどのくらい得するのかを把握しておくのがおすすめです。まずはシミュレーションで確認してみてください。

まとめ

マイクロ法人は、フリーランスや個人事業主が社会保険料を下げるための有力な手段です。年間の事業所得が500万円を超えるあたりから検討する価値があります。具体的な年収別の手取り差額は「個人事業主 vs マイクロ法人の年収別比較」で詳しくまとめています。二刀流スキームで手取りを最大化できる仕組み、知っておいて損はありません。

ただし設立・維持コストも事務負担もあるので、自分の売上規模でペイするかどうかは事前に確かめておきたいところ。気になる方は、無料シミュレーションで自分のケースを試してみてください。


※ 本記事の内容は2025年度の税制に基づく概算情報です。個人の状況により結果は異なります。具体的な判断は税理士にご相談ください。

あなたの場合はいくら節税できる?

売上・経費・家族構成を入力するだけで、最適な役員報酬と節税額がわかります。登録不要・完全無料。

無料でシミュレーションする
この記事をシェア